一人目不妊専門の理由

「お不妊部 -littlehand-」は、一人目不妊専用のサイトです。

不妊症に悩む人は、みんな心に同じ痛みを抱えています。「自分の子供が欲しい、でも授かることができない…」 そういう面においては、一人目不妊と二人目不妊との違いはなく、 二人目不妊より、一人目不妊の方がより辛く悲しい、と断定することはできないかもしれません。 どちらも子供が欲しくて一生懸命な仲間であることに変わりはないと思っています。

それなのに、ここが一人目不妊専用のサイトであるのは何故かと申しますと 「一人目不妊と二人目不妊では悩みの種類が違う」と管理人であるlittlehandsが考えているからです。

二人目不妊には、「一人目不妊で治療の結果、子供を授かることが出来た場合」と、 「続発性の不妊症である第一子は自然に授かり、その後子供を欲しいと望んでも出来ない場合」とがあります。
現在に至るまでの課程はそれぞれ違っても、ご自身の子供をその手に抱いた経験がある方ばかりです。 それゆえ、「ひとりでいいから子供が欲しい」「ふにふにした温かい自分の赤ちゃんを抱きしめてみたい」 そういう願いが未だに叶わない一人目不妊の悲しみを、心から共有することは難しいと思われます。

二人目不妊の方にも参加してもらい、お話を聞ければ、ためになることもきっとたくさんあると思います。 ですが、不妊症を乗り越えて子供を授かった人であるのならば、ご理解いただけるとは思いますが、
不妊で悩む私たちにとって「ここだけは子供の話が聞こえてこない」と安心できる場所が必要なときがあるのです。 ご経験がある方、どうか思い出してください。
現実の生活において、他人の子供の話を聞くことがどれだけ辛かったか、妊婦さんを見るのがどれだけ苦しかったか。。。 「子供はまだなの?」「かわいいわよ、早いうちに産んだ方が楽よ」等々、そうしたくても出来ないのに言われ続ける悲しさ…。 不妊症に対する社会的な理解は、以前よりもみられるようになってきましたが、実際にはまだまだ完全ではありません。
子供の話が出るだけで悲しい、と言うこと自体、おかしいと思われるかも知れません。 でも、私たちは辛いのです、悲しいのです。 不妊サイトにいる時くらいは、他人の子供の話を聞くことを避けたいという気持ち、ご理解いただけますでしょうか。。


また、私たちが心を痛める事柄の一つとして「お不妊仲間が子供が出来た途端に変わった。」ということがあります。
念願の子供が出来てうれしいというお気持ちはよくわかります。 かわいい我が子を世界中の人々に自慢したくなってしまってもおかしくありません。 でもでも、あなたも感じてきた痛みを思い出して欲しい。。。
親しい友人にでさえ、「おめでとう」の言葉を伝えるのも辛くて、連絡を取ることも出来なくなってしまうほどの落ち込み。。。 どんなに配慮をされて書き込みをしてくださったとしても、妊娠・子供のことに関して敏感になりすぎている私たちは 素直に二人目不妊の方々の意見を採り入れることができないかもしれません。
お互いに傷つけ合うような結果を招かないためにも、一人目不妊専用である意味をご理解いただけたら、と思います。


子供の話の聞こえてこない場所で、くだらない話でもいいから共に語り合い、そして少しでも笑えることができたら、 それで充分だと思っています。


これがlittlehandsの考える「お不妊部の理想の形」――

旧お不妊部の「ないしょでBBS」に書き込まれていた言葉です。

「こんなふうに、心にちっちゃい棘がささったまま、ずっと生きてゆくんだろうな。泣き虫の私は、これからもいっぱい泣くんだろうな。
人に言われたちょっとしたひと言におびえ、傷つくんだろうな。強くなりたいと思っても、弱気な自分に負けちゃうんだろうな。 でも、私は私でほかの誰かと変わる事はできないし、そんな自分を抱きしめて歩いてゆきたい
泣き虫だって、弱虫だって、いいよね。私なんだもん。昨日より1歩だけ、進めばそれでいい。どんなにつらい道でも、終わりはあるって信じてる。大切なのはそれを受け入れる自分。
どうか、残念な結果に終わっても、わたしは強い気持ちで受け止められますように。 明日があるから、がんばれるって想えますように。笑顔で、生きていかれますように。」

「私はまだまだだけど、せめて心の弱虫がなくなるように強くなろう。この現実を受け入れて生き続けるために・・・苦しいけど逃げずに頑張ろう。」

弱くてもいい。ひがんでも、うらやんでもいい。どうかそんな自分を許して欲しい。少しづつ強くなれるように「お不妊部−littlehand−」が役に立つことが出来ればうれしいです。
一人で泣くのは寂しすぎるから、誰かと一緒に泣いて欲しい。その誰かを「お不妊部−littlehand-」で見つけてもらえれば嬉しいです。
そしてあなたの小さな手からまた次の手へと、元気を分けてあげられる場所であるとうれしいと思います。

そう言う場所であり続けるために、「お不妊部−littlehand-」も一生懸命努力をして歩き続けていきたいと思います。